セルフGOXとは、自分の不注意により所持している暗号資産(仮想通貨)を紛失、または引き出せなくなることを表します。
【由来】
2014年に、当時世界最大級のビットコイン取引量を誇っていたMt.GOX(マウントゴックス)社が、何者かにハッキングされ、自社で保有&ユーザーが保有していたビットコイン、約470億円分のビットコインが流出してしまうという大事件が起きました。この事件になぞらえて、自分の不注意で大量の仮想通貨を失ってしまう事をセルフGOXと呼ぶようになりました。
【この記事の要約】
セルフGOXは、自分の不注意で暗号資産(仮想通貨)を失う事
■事例1 シークレットフレーズ・秘密鍵忘れ
ウォレットの復元に必要なシークレットフレーズ・秘密鍵を忘れ、ウォレットに接続不可になる
→対策:シークレットフレーズは紙に書いて保管。
(紙に書いて保存など、ウィルス・ハッキングで漏洩しないように、アナログで保存推奨)
■事例2 送金ミス
仮想通貨にはそれぞれの所属するブロックチェーンネットワークがあり、それとは別の
ネットワークに送金されると消滅してしまう。また、ウォレットにも対応している仮想通貨が
あり、間違えて送ると二度と引き出せなくなってしまう。
→対策:少額でテスト送金し、安全を確認してから本番の送金をする。
具体的にはどんなものがあるか?
【シークレットフレーズ・秘密鍵忘れ】
メタマスク等のウォレットのシークレットフレーズ・秘密鍵を忘れてしまい、ウォレットに接続できなくなってしまう事。
→登録していた機器が壊れた場合、新しい機器でウォレットに接続するにはシークレットフレーズもしくは秘密鍵が必要なため、この2つのどちらも分からないと、誰もウォレットに接続することができなくなる。運営、サポート含め、とにかく誰にもどうしようもない。シークレットフレーズはクラウド上で保存するのもリスクが高いので、出来れば紙に書いておくなど、アナログの方法で保管することをお勧めします。
【送金ミス】
仮想通貨の送金時にミスをして、仮想通貨が消滅したり引き出せなくなること。
→実際、これまでに発行されたBITCOINのち約20%は、送金ミス等により消滅している。実際にどのようなリスクがあるのか紹介する。
例えば、トークンを別のブロックチェーンネットワークに送金してしまう場合がこれに該当します。仮想通貨はそれぞれ、開発するブロックチェーンネットワークがあります。右に例を示します。例えば、$ETHという仮想通貨はEthereumネットワーク上の仮想通貨なので、例えばこれが別のネットワークに送られると$ETHは消滅してしまいます。
ブロックチェーン | 仮想通貨 |
Ethereum | $ETH, $SAND, $SHIB |
Binanace Smart Chain | $BNB, $BUSD, $CAKE |
Avalanche | $AVAX, $FXS, $JOE |
Polygon | $MATIC, $DAI, $LINK |
ただ取引所も対策はしており、全く別のネットワークに送ろうとするとエラーが出て送金できないようになっているのですが、Ethereum・Ethereum Classic・Polygonなどアドレスの形式が似ているものは、システムで検知できず、誤った送金先に送金できてしまいます。
このほかにも、送りたい仮想通貨に対応してないウォレットに送金してしまい、仮想通貨が引き出せなくなる、単純に間違って他の人のウォレットに送金してしまう。などといったこともあります。
→とにかく、これら全般の送金ミスを防ぐためにも、あらかじめ少額の仮想通貨で送金テストをして、問題なく送金できることを確認してから本番の金額を送金しましょう。
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