[NFTの注意点]ラグプル(Rugpull)とは?

ラグプル(Rugpull)とは、NFTプロジェクトの運営者がNFTを参加者に売った後、プロジェクトを予告なく打ち切り、集めた資金を持ち逃げする行為です。

【由来】
Rugpull(ラグプル)は、Rug(絨毯)とPull(引っ張る)という2つの言葉を組み合わせた造語です。絨毯を引っ張って、上に載っている物を丸ごと持って行ってしまう。というイメージから名づけられました。

具体的な事例

NFT界隈でのラグプルの事例はすごく多いです。有名なものは海外のプロジェクトですが、この記事を読む方は多分殆ど日本人だと思うので、関係のある日本の事例を挙げていきます。
この記事は順次、大きな事件が起きるたびにまとめていきます。

More Step Tribe (モアステ)

2022年9月9日頃に発覚。
モアステはざっくり言うと、右の画像のようなモアステのNFTを持っているとSTEPNの靴を手に入れられるプロジェクト。
※STEPNはMove to Earn(動いて稼ぐ)系のNFTで、トップクラスで有名。実際にこれで大金を稼いだ人も多い。

しかし、上記のようなメリットがあると説明しNFTを販売した後、運営側でトラブルがあった説明があり、結果としてSTEPNの靴は配布できない。と説明がありました。
→2022/10/8時点、被害者が投資額を回収できないか健闘中。

YAMATOプロジェクト

2022/3月に発足した、日本発のNFTプロジェクトでもトップクラスで有名だったプロジェクト。
メタバースやアパレルへの進出を掲げ、NFT保有者に仮想通貨などを配布する計画もありましたが、NFTを販売した後の2022/8/20に1人を残し運営が脱退する事態になり、2022/9/20には、世界一のNFTマーケットであるOpenSeaからNFTが全て消えるという事態に発展。(これは下記のTwitterで詳しく解説されている方がいますが、画像を保存していたIPFS(色んなファイルを高い信頼性で保存するブロックチェーン)のデータにアクセスできなくなったため、OpenSea側が消したといわれています。

現在も運営はTwitterなどで詐欺ではないと説明していますが、NFTを売り切ってお金を集めた後、運営の大部分が消え、予定していたプロジェクトが頓挫してしまっている状態なので、十分ラグプルと言えるでしょう。

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