NFTとは?

このページの要約

  1. NFTとは「コピーできない唯一無二のデジタルデータ」みたいなもの
  2. デジタルデータは容易にコピーできるため今まで資産としての価値はあまり見出されなかった。
  3. NFTはブロックチェーン技術により唯一性が担保されており、デジタル資産としての価値が見出されるようになった
  4. ブロックチェーンとは、「1体1で直接通信するコンピュータが複数集まることで構築されるネットワーク」。今まで中央サーバーで保管していたデータを分散して保有&互いに監視し合うことで、データの複製・改ざんなどが極めて困難になり、データ管理の透明性も向上する
  5. NFTはイラスト、アート、ゲーム、アプリなど様々なコンテンツに応用することが出来る

NFTとは何か?

NFTはNon-Fungible Token:非代替性トークンの略で複製が困難な唯一無二のデジタルデータ

暗号資産(仮想通貨)にも用いられているブロックチェーン技術により偽装・複製が極めて困難となっており、これまで容易にコピーできるため資産としての価値を見出されなかったデジタルデータに資産としての価値が見出されるようになった。2017年に初めてNFTゲームが誕生し、その後もデジタルアートなど様々なコンテンツが生まれた。2021年にはBeeple「Everydays—The First 5000 Days」というデジタルアート作品が、約79億円で落札されるなど、2021年にNFTは大きく知名度を上げた。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーン技術とは情報通信ネットワーク上にある端末同士を直接接続して、取引記録を暗号技術を用いて分散的に処理・記録するデータベースの一種

総務省:ブロックチェーンの概要

ブロックチェーンとは、1体1で直接通信するコンピュータが複数集まることで構築されるネットワーク。今まで主流だった中央サーバーにすべてのデータが集められる中央集権型とは異なり、システム上にいる複数のコンピュータ上でデータのコピーが共有され、互いにデータが正しいかをチェックしているため、下記のようなメリットがある

自律分散型システム(ブロックチェーン)
中央集権型システム(今まで主流)

ブロックチェーン(自律分散型システム)のメリット

  1. ①データの改ざんが困難 (高いセキュリティ)
    理由:複数のコンピュータ上でデータのコピーを共有&データが正しいか互いにチェックしており、データの改ざんにはネットワーク上の全てのコンピュータのデータを書き換える必要があるため、極めて困難になっている。また、改ざんされても改ざんの記録が残る。今までの中央集権型では中央サーバーで管理していたので、そのサーバーにアクセスされれば、改ざんされてしまう。
  2. ②システムダウンが起きない
    理由:中央集権型では、中央サーバーが故障してしまうと、全体のシステムがダウンしてしまう。自律分散型システムでは複数のコンピュータが集まってシステムを構築しているので、1つのコンピュータがダウンしても、他のコンピュータで補う事ができる。
  3. データ管理の透明性が高くなる
    理由:中央集権型システムでは中央の管理者によってデータが改ざんされても検知するのが困難で、データの信頼性に関しても管理者によって保障されていた。しかし近年、企業によるデータ改ざんや検査での不正などが多発しており、中央に権利が集中することにより、汚職、賄賂、権利濫用など、様々な問題が発生している。自律分散型システムでは、複数コンピュータが互いに監視しあう事で、誰も改ざんすることができないシステムを構築することが可能である。

NFTにはどんなものがあるの?

NFTの概念や特徴についてここまで説明してきましたが、具体的にどのように使われているのか、いくつか事例を挙げながら説明していきます。

NFTアート

NFTアートとは、NFTの技術により唯一無二の価値を持ったデジタルアートのことを指します。

例1. Everydays,_the_First_5000_Days
作者:マイク・ウィンクルマン
2021年にNFTアートとして最高額の約79億で落札されたデジタルアートで、NFTアートに注目が集まるきっかけになった

例2. K-chan “N” 
作者:さいとうなおき氏
日本のイラストレータのさいとうなおき氏の書いたイラストで、当時600万円で落札されたことで有名になった

NFTアートの唯一性とは?

NFTはコピーできないと紹介しましたが、この2枚の画像はこうして画像として保存できています。これは、NFTアートとは正確には、“コピー不可のデジタル鑑定書が付いたアート作品” だからです。画像としては保存できても、この画像には鑑定書が付いていない。つまり偽造品のようなもので、オリジナルの絵はNFTの鑑定書が付いたものだけです。この鑑定書の有無は、NFTマーケットやウォレットで容易に確認することが出来ます。

NFTゲーム

NFTゲームとは、NFTの技術をゲームに応用したもので、基本的にP2E(Play to Earn:遊ぶことで稼ぐ)をコンセプトとしております。
例: Axie Infinity, 元素騎士Online, MEEET, TITAN HUNTERS など多数

NFTゲームは、ゲーム内に登場するキャラクターや装備などのアイテムがNFT化されていたり、敵モンスターと戦うなど、ゲーム内の報酬として仮想通貨が得られるものなどがあります。
NFTゲームには初期投資が必要なものと不要なものがありますが、稼ぐことを目的として始めるなら、初期投資はある程度必要と思った方がいいです。(1万円以下の初期投資で始められるものは安い分類で、5万~10万円はかかるものが多いです。)

とりあえず、こちらでNFTゲームに関しての情報をまとめているので、興味あればこちらからまずはご参照ください。

NFTアプリ(〇〇 to Earn)

NFTを活用したものには、NFTゲーム(Play to Earn)の他にもあります。

Move to Earn(動いて稼ぐ)… STEPN, Sweatcoin 等
Listen to Earn(聴いて稼ぐ)… PENTA 等
Sleep to Earn(寝て稼ぐ)… SleeFi, Sleepagotchi 等

STEPNが実際にかなり稼いだ方が多くいるということで、2021年に有名になりましたね。このように〇〇 to Earnというアプリは多くあるので、情報を収集して色々挑戦するといいと思います。ただ、本当に稼げるアプリ・プロジェクトは一部なので、投資するのは慎重に行いましょう。
※NFTの注意事項でも解説します。

NFTの将来性

NFTは10000を超える世界中のグローバル企業より多大な信頼を集めている市場調査会社MarketsandMarkets社の調査によると、NFTの市場規模は2022年の30億5600万米ドルから2027年には136億7900万米ドルへと、約4.4倍にまで成長すると予想されています
NFTはアート作品に留まらず、ゲームやメタバース上の財産などあらゆるデジタルデータをトークン化することができるため、今後のメタバースなどのデジタル技術とともに発展していくのは、ほぼ間違いないと思われます。

タイトルとURLをコピーしました